映画 ドント・ウォーリー・ダーリン 感想
今回は、映画 ドント・ウォーリー・ダーリン の感想です。
・あらすじ
完璧な生活が約束される街で生活していたアリスとジャック。しかし、ある日隣人が奇妙なことを言い出した。それから、隣人は飛び降り赤い服の男たちに連れていかれる。そこから、アリスはこの町に疑問を抱き始めるが…
・スタッフ&キャスト
アリス 演:フローレンス・ビュー
ジャック 演:ハリー・スタイルズ
バニー 演:オリビア・ワイルド
フランク 演:クリス・パイン
監督・制作 オリビア・ワイルド
・ネタバレ
妻のアリスが朝食を作り、夫のジャックが身なりのいいスーツを着て仕事に出るのを見送ります。外に出るとお隣さんもそのまた隣もみんな同じく奥さんが見送り旦那が仕事に出かけます。そして車は砂漠を走っていき…。
残った妻たちは家事にいそしみ、それがひと段落するとこのコミュニティの管理者であるフランクの妻シェリーのダンス教室でバレエのレッスンを受けます。
その後家に戻り、洗濯物を片付けていると隣の家のシェリーが飛行機を握りしめ空を見上げていました。
晩御飯を作ろうと卵を割りますが何かがおかしい、なんとなく卵を握りつぶすと中身がありませんでした。それはすべての卵がそうでした。
ジャックが帰ってきてキスで出迎えるアリス、するとジャックとアリスは食事に手を付ける前に盛ってしまいます。そこまでたまっていたのかと思うほど情熱的でした。個人的にはここでテーブルに押し倒されたアリスが作った料理を旦那としているときに次々に床に落としていくのがあまり受け入れがたく映りました。だってもったいないですから。ですが、それは後の描写や卵の剣から察するにわざとそう言う描写にしたのかな、と思いました。
次の日、フランクの家でパーティが開かれほかの奥さんたちと会話をしているとふと何か不可思議な映像が頭の中を駆け巡ります。
そうこうしていると、シェリーが話をし出します。すると、マーガレットが「ここにいるべきではない」と言います。周りは意味がわからず困惑の目でマーガレットを見ますがそれでも彼女は言い続け、夫に連れられていきました。
そこからアリスも、奇妙な感覚に陥り、ジャックに休んでくると伝え日陰で休もうとするとマーガレットを見つけ彼女自身もアリスを見て「私はおかしくなんてない」と言って夫がカーテンを閉めました。
次の日、いつも通りに朝食を作り夫を見送ってダンス教室を終えて家に戻る途中で飛行機が墜落しました。アリスは運転手に落ちていった方へ向かった欲しいと言いますが、立ち入り禁止でなのでいけませんと断られます。アリスは、バスから降りて自分の足で向かいました。向かった先には奇妙なドームに鏡が貼られている建物がありました。アリスはその鏡を触ると意識を失ってしまいます。
目を覚ますとジャックが夕食を作っていました。何か変わったことはないかと聞くと何もないと返されます。
洗濯物を取り込んでいるとマーガレットが屋根の上で首を切りそのまま落ちていくのを目撃します。アリスは駆け寄りますがそこに赤いツナギを着た男たちが現れマーガレットの遺体を持っていきます。そしてそのまま意識が途切れました。
それからというもののアリスは奇妙な幻覚を見ることになります。ダンスのレッスン中にマーガレットが鏡に現れたり、窓を拭いていると窓が近づいてきて押しつぶされる幻覚を見たりそして、料理に使うラップを顔にぐるぐる巻いて窒息しようとしたりと、おかしくなっていきます。
そして、ジャックの昇進が決まり会社でシステムエンジニアをしているけれど業務内容を言ってはいけない決まりとなっていて教えてくれません。
ジャックの昇進祝いで自宅でパーティをして、みんなで席に座って食事をしているとアリスはフランクに今までの疑問をぶちまけていきます。ですが、それをフランクは回避していき周りの人たちも気分を害し、そのまま帰ってしまいます。
それでもアリスは何かがおかしいと訴え続け夫とこの町から逃げようと提案し、車に乗り込みます。そして出発しようとしたときどこからともなく赤いつなぎの男たちが押し寄せてきてアリスをとらえます。ジャックに助けを求めるも悔しそうな顔をするだけで何もしません。そして、ジャックはアリスがいなくなった後で、悔しさを爆発させました。
そしてここで、作品のネタバレといえるシーンが、実はこの世界はバーチャルで現実のアリスは病院に勤めており、ジャックは仕事についておらず夫婦仲が覚め切っていました。そしてジャックはある日、ビクトリープロジェクトというVR世界に自分と一緒にアリスを連れていきました。
そして目覚めたアリスは隣人で理解者であるバニーと一緒に日光浴をしていました。バニーの子供たちと触れ合っているとまたもや奇妙な感覚が、アリスが自分の現実を思い出したのです。
アリスはこの世界から逃げ出そうとしますが、ジャックは自分とここにいれば不自由ない生活が起き熟れるのに何で出ようとするんだ!?と聞きますが、私は仕事が好きだからここにいるわけにはいかない、と出発しようとしますがジャックがそれを止めて何とか抜け出そうと近くにあった灰皿で頭を殴ります、そしてそのまま頭から血を流しジャックは動かなくなりました。そして、家に入ってきたバニーが驚き、アリスにこの世界で死ぬと現実でも死ぬ、早く逃げるように言います。ここでバニーはここがVRの世界であることを知っていると話します。アリスは一緒に逃げようといいますが、私にとってここが現実だ、とここに残る趣の発言をします。
世界がだんだんと崩壊していく様子を映しながらアリスはジャックの車で走り出し、あのガラス張りのドームを目指します。途中で追手がやってきますが何とか巻いて目的地まで到着し、アリスがガラスに頭を振りかぶって終了します。
・感想
この作品は、いわゆる仮想現実モノです。そこに一昔前の男が働いて、家では女が家事をするという生活をしており、後半でディストピアの仮想現実でそこから脱出しますが後半のバニーのセリフから今の生活にも満足している、といき方の多様性も描いているように感じられました。はじめは話がゆっくりと進んで少し退屈気味でしたが、後半ヒロインのアリスが真実を思い出してから話に引き込まれました。最後の方は、えっ、そこで終わるの?と、とらえられそうな終わり方でしたが。
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