映画 サイレント・ナイト 感想

 今回は、映画 サイレント・ナイト の感想です。

・あらすじ

イギリス人夫婦のネルとサイモンがクリスマスパーティーを田舎の大きな屋敷で催す。

そこに学生時代の友人たちが家族を連れてやってくる。

全員が集まったところでパーティーをはじめジョークを交えて旧交を深め合う。

いつもと変わらないクリスマス、しかし今年は違った。

人類を死に至らしめるガスが発生していたのだ。パーティーの翌日ガスが迫ってくるという。政府から配布された薬を服用しともに最後の時を迎えるという協定を結んでいた。


・スタッフ&キャスト

ネル 演:キーラ・ナイトレイ

サイモン 演:マシュー・グード

アート 演:ローマン・グリフィン・デイヴィス

サンドラ 演:アナベル・ウォーリス

ソフィ 演:リリー=ローズ・デップ

監督・脚本 カミラ・グリフィン


・ネタバレ



友人同士でクリスマスをしようと各々の家族がパーティ会場であるイギリス人夫婦ネルとサイモンの家に向かいます、その家ではクリスマスの準備で大忙しで長男のアートと双子の弟たちも手伝っています。

そして友人たちが集まります。

ネルの友人のサンドラは学生時代は美人で有名でしたが今は夫のトニーと娘のキティの3人家族です。娘のキティは何かと特別扱いされなければ気が済まない性分らしくアートたちに嫌われていました。

さらにベラとその恋人のアレックス、ジェームズと恋人のソフィーもやってきました。

そしてクリスマスパーティが始まります。



サイモンがパーティを盛り上げようとしますがキティが不穏なことを口にします。なんと世界中に毒ガスが発生し人類が死滅してきている、というニュースのことでした。

ネルの地域にも毒ガスが出始めており、クリスマスの今日が最後の日となっていたのです。

人類には、毒ガスで苦しんで死ぬか、政府から配布される薬で安らかに死ぬかの二択を突き付けられていました。

クリスマスパーティーのメインともいえるプレゼント交換、楽しそうな音楽を流し大人たちが楽しそうにするもアートがキティにいら立ち不穏な空気が流れます。

ネルをはじめとした大人たちは「薬を飲んで安らかに眠ること」が正しい判断だとしていますがアートはそのことに疑問を持っていました。

また、ソフィーは妊娠をしており、胎児のことを考えて薬を飲まないことにしていることをアートに話し、アートは薬を飲まないという判断をします。

アートの祖母とビデオ通話で話をしていると、毒ガスが近づいており時間が来たと通話を切ります。アートたちはまだ話がしたいといいますがネルソンは父としてこらえ通話を切りました。そして、アートの祖母は外を見ました、すると外には黄色い竜巻が祖母は政府から配布された薬を取り出し水と一緒に飲みました。

祖母との通話を終えたアートはますます薬を飲むことに抵抗感を強くします。車の中で両親が必死に説得しようとするも反発し森の中へ走り去っていきます。そして、走っていった先で車を見つけ中をのぞくとそこには薬を飲んで亡くなった家族がいました。父親、母親、子供、赤ん坊までもが車の中で死んでいるのを見てアートは発狂します。そして、近くには黄色い竜巻が…

ネルソンがアートを連れ帰ってきましたが時すでに遅くガスを吸ってしまった後でした。全身から血を吹き出しながらビクンビクンと痙攣をしてそのまま意識を失ってしまいます。

ネルたちはアートがガスを吸い込んでしまってなくなってしまったと思い、家族で用意されていた政府からの薬を服用し眠るように亡くなりました。

他の友人たちもそれぞれが薬を服用して眠るように亡くなります。

そして、ガスが亡くなりきれいな青空が見える翌朝、眠るように亡くなった家族の横でアートは目覚めます。

・感想

この作品は、「もし世界が明日終わるとしたらどうする?」という、よく言われることをテーマで表していると思いました。クリスマスに複数の家族が集まりそれぞれの家族やカップルがどう考えどう過ごすのか、ということを描いています。

その一方でパンデミックに陥ったとき人は考えが一辺倒になり片方の意見を封殺してしまうということも描いているように見えました。現実でもウイルスが蔓延し根拠もない情報で人々が踊らされる、といったこともたびたびありました。

ソフィーのせいでアートが薬を飲むことに否定的だったことで最終的に息子を亡くした(と思っている)からネルたちは辛らつだったけど自分の意見が正しいという風にアートの意見を受け流してごり押ししたのもあったのではないかとみていて思いました。

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