映画 LAMB ラム 感想

 今回は、映画 LAMB ラム の感想です。

 

・あらすじ

 

山間に住む羊飼いの夫婦イングヴァルとマリア。

ある日、二人が羊の出産に立ち会うと、羊ではない何かが生まれてくる。

子供を亡くしていた二人は”アダ”と名付けその存在を育てることにする。

奇跡をもたらした”アダ””との家族生活は大きな幸せをもたらすのだが、やがて彼らを破滅へと導いていく━。

 

・スタッフ&キャスト

 

マリア 演:ノオミ・ラパス

 

イングヴァル 演:ヒルミル・スナイル・グズナソン

 

ペートゥル 演:ビョルン・フリーヌル・ハラルドソン

 

監督・脚本

ヴァルディミール・ヨハンソン

 

脚本

ショーン

 

・感想

 

今作は3章に分けられており、長編というよりは短編映画を同時上映したような感じでした。

1章

山間に羊飼いをしているイングヴァルとマリアの夫婦、彼らは、二人で暮らしており、過去に子供を亡くしています。ここら辺は全体もそうですが、あまり会話が多くなく、食事のシーンで、時間旅行について語っているシーンがありますが、特に伏線ということもなく、個人的な考えですが、過去に戻れないかな、という願望が漏れていたのではないかと思いました。

マリアが、羊の出産に立ち会っていると、ある羊が身ごもっており、夫を呼び出産を手伝ってもらいます。そして、生まれた羊は羊頭人体の異形でした。最初は夫婦も驚いていましたが、場面が変わるとマリアはすぐに自分の子として育てていました。いや、ちょっと待てよ!?と心の中で突っ込んでしまいました。夫はというと、子供”アダ”と遊ぶ妻を見て怪訝な顔をしていたので冷静なのかな?と思いきや、涙ぐんでいたので、よかったなあ、と見守っていただけのようでした。

昼寝をしていると、アダの姿が見えませんでした。二人で探しましたが、どうやら外に出ていました、それを見つけたマリアはアダを抱きかかえます。このシーンでアダの後ろ姿が少し移りますが、羊の頭と人間の体で、!?となってしまいました。その後、アダの母親である羊が追ってきますが、マリアが くるな!と一括。このシーンは予告でもありましたが、少し怖くないですか?マリアさん


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2章

砂利道を車が走っています、そして止まるなり中から男が一人下ろされてそのまま車が走り去ります。この男が、イングヴァルの弟のペートゥルです。

そのころ、イングヴァルとマリアは家にいました、すると外から羊の鳴き声が、外を見ると母羊が鳴いていました。何度追い払ってもやってくる羊に業を煮やしたのか銃を取り出し、羊を打ちます、それを訪ねてきたペートゥルに観られます。そしてその後、何事もなかったかのように夫婦に会いに行きます、最初は、どこか、NTRモノの竿役のような雰囲気がありましたが、アダを紹介されて、ええ、という感じに引いて、視聴者の代弁をしたり一緒に試合観戦をして、昔のビデオを取り出され恥ずかしがったりと、ある種の人間臭さが出て好感度が上がるようにヘイトバランスをとっていたように思います。ですが次第に彼もアダの魅力の虜となり、一緒に寝るまで行きました。


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3章

マリアとアダが死んだ娘の墓参りに行ったところから始まります。家に戻るとアダがいない好きにペートゥルがマリアにちょっかいを出します。ここで旦那に見つかって「死ね!浮気者がぁー!」て感じに殺されるのかな、と頭の片隅に思っていましたが、最後まで生存しました。

アダは、一人で外に出ます牧羊犬と一緒に外で遊びますが、犬が何者かに反応して吠えます、そして、その何者かにびっくりして、アダは逃げます、そして犬は何者かに立ち向かいますが返り討ちに。アダは家に戻り父と一緒に眠ります。

マリアはペートゥルにちょっかいを出されますが、何度もスルーします、そして、バスが来る日になったのでへそくりを持ってペートゥルをバス停まで送ります。そして、ペートゥルを送った後に銃声が聞こえました。マリアがペートゥルを送っている間にイングヴァルがアダを連れて外に出ていました。そして、マリアが聞いた銃声は、イングヴァルを撃った音でした。売った相手は、アダと似ている頭が羊の羊人間でした。首に一発、わき腹に一発の計二発を食らわし、息絶え絶えのイングヴァルからアダを連れ出します、その時の羊人間の表情は、わが子を返してもらうといったような義憤にも似た感情がにじんでいたように感じました、そして思ったのですが、この羊人間が親だったとして歩けるまで育てておいてその後で殺して奪うとかふざけんな、という気持ちでいっぱいでした、イングヴァルも離すまいと手を握りますが、むなしくアダは連れていかれます。そして、マリアがたどり着き、夫の亡骸に呆然としてこの映画は終わります。

 

正直、え?ここで終わるの?と思いながらエンドロールを見ていました。イングヴァルを撃った後、銃をその場で捨てていたのでその銃を拾って、「てめえ!うちの子を返しやがれ、夫の仇だあああ!」といった感じで羊人間に向かっていくのかと思いました。結局マリアはアダの実の母を殺したせいで因果応報として夫が死に、子供がいなくなるという結末になったということでしょうか?

この作品は、あまり、会話をするシーンがなく、雰囲気や表情で物語を見ていくのか、と感じました。

 

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