映画 アキラとあきら 感想

 今回は、池井戸潤の小説が原作の映画 アキラとあきら の感想です。

 

・あらすじ

 

父の経営する小さな町工場が倒産され幼くして過酷な運命に翻弄されてきた山崎瑛<アキラ>。大企業の御曹司でありながら身内同士の権力争いに嫌気がさし、血縁のしがらみに抗い続ける階堂彬<あきら>。運命に導かれるかの如く、日本有数のメガバンクに同時期に入社した二人だが、お互い信念の違いから、反目しあいながらもライバルとしてしのぎを削り、時に高めあった。だが、それぞれの前に現実という名の大きな壁が立ちふさがる。<アキラ>は、自分の信念を貫いた結果左遷され、<あきら>は目を背けていた親族同士の争いに巻き込まれていく。

そして、持ち上がった階堂グループの倒産の危機に<アキラ>と<あきら>の運命が交差する。

 

・登場人物

 


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山崎瑛 演:竹内涼真

父の町工場が倒産し、夜逃げと貧しい幼少期を過ごすが、ある日父のもとに訪れた銀行員と出会い、人を救うバンカーを目指し、その理想を胸にどんな案件にも全力でぶつかる熱き銀行員

 

階堂彬 演:横浜流星

冷静沈着で頭脳明晰な銀行員であるが、老舗海運会社・東海郵船の御曹司で親戚との亀裂や足のひいっぱりあいに嫌気がさし、銀行員になる。

 

階堂一磨 演:石丸幹二

階堂彬の父、大企業である階堂郵船の社長

 

階堂晋 演:ユースケ・サンタマリア

東海郵船グループ会社・東海商会の社長

 

階堂崇 演:児島一哉

東海郵船グループ会社・東海観光の社長

 

階堂龍馬 演:高橋海人

東海郵船の御曹司。兄である階堂彬に対し、兄が優秀でだと比較され、コンプレックスを抱き犬猿の仲に。

 

保原茂久 演:塚地武雅

山崎瑛の父の工場の山崎プレスの元従業員で、現在は牧師でボランティアを行っている。

 

不動公二 演:江口洋介

上野支店副支店長→本店営業本部長

冷徹な性格で融資の確実性を重視する山崎瑛の上司。

 

水島カンナ 演:上白石萌歌

産業銀行の銀行員。先輩である山崎瑛、階堂彬にあこがれを抱いている。

 

井口雅信 演:宇野祥平

山崎瑛が融資を担当している取引先、井口ファクトリーの社長。難病にかかっている娘がいる。

 

・感想

 

はじめに、物語は幼き日の山崎瑛が父の工場がつぶれ夜逃げするところから始まります。幼き日の瑛は納得ができずに差し押さえの業者を追いかけていきますが子供と車、追いつけるわけがありません、たまたま落ちたベアリングを拾いましたが、車を負っていると、階堂彬を乗せた高級車が現れます。驚いてベアリングを落としてしまい、それを拾った彬が渡します。これが最初の出会いとなりました。このシーンで車の運転手が下りてきて初めに大丈夫かい!?といったところが個人的に好きです。あ、この人いい人だなあと一言でわかる感じがしました。


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そして、12年後山崎瑛と階堂彬の二チームが研修で勝負をする正直に言ってこのシーンは用語の意味がよくわからなかったのでほとんどフィーリングで見ていました。そして研修が終わり、飲み会の場で、瑛が彬と会話をしていると研修の話になり、瑛は彬に自分がなぜ銀行員を目指したかを話します、すると彬は、育ちがいいんだな、と瑛をほめますが、そのままだといつか痛い目を見るぞ、と冷たく言い放ちます。その言葉が的中するかのように、瑛の担当である井口ファクトリーの融資を何度も却下され続けます。そして、ついには、井口ファクトリーの融資は打ち切り、回収できる金額をすべて調べ上げ、社長が、難病の娘のために貯めた金まで取られようとしました。それを止めるよう言いますが、上司は聞く耳を持ちません、そして、ついに、市口ファクトリーの社長に、娘のための口座を解約してくれと、言いに行きます。そんなことをするともちろん左遷されます。左遷先でもうまくいかず、落ち込む毎日、そんなある日一つの手紙が届いていました、なんと自分が担当していた社長からでした、あの後ボランティア団体の助けもあり娘を治療することができ、なんとそのボランティア団体の代表が瑛の知り合いでした。そして、そのことを話すと、あの子は昔から変わらないなあ、と涙ながらにそういいます。このシーンは、うまくいかなかった瑛がやっと報われたと感じよかったです。そして、元気をもらった瑛は、バリバリと成果を出し、ついに本社勤務へと至りました。


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一方そのころ彬の方は、親戚が社長を務める関連会社が、経験のない分野に手を出し、経営が傾き始めていました。そして、重なるように父親が脳卒中で倒れ、意識不明となります、そして、色々あり、弟の龍馬が社長となります。ですが親戚にあおられ、一緒に泥船に乗せられてしまいます。そして築いたころにはもう遅く、経営が火の車になっていました。そして、それをどうにかしようと弟が頑張りますが、結局うまくいかずに、疲労がたたり倒れてしまいます。そして、彬が弟と話し合い、銀行を退職し、社長となります。そして、今度は彬が社長として、融資を受けられるよう頼みこみます。

しかし、倒産寸前なのは誰の目にも明らかな会社に融資する人など誰もいません。ですが、彬の会社の融資の担当を瑛が請け負いました。順調にキャリアアップできるチャンスをふいにしてでも彬を助けようとするところに彬も尾も技笑みをこぼします。

そして、どうにか立て直そうと頑張りますが、結果が出ません。彬と瑛、二人が決死の覚悟で出した案を彬の親族を一つにまとめるために、土下座までしてどうにか了承させ、瑛が悩みに悩んで思い付き、上司に一度は却下されましたが、それでも諦めずに説得し、何とか融資を受けることができました。そして、彬がすべてが片付いた後、お前の生まれ育った景色を見せてくれ言います。そしてその言葉通り瑛の生まれ故郷に訪れます。そして、彬と瑛が幼少期のあのころに出会っていたことを悟ります。


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この作品は自分は作中の用語がところどころわかんないところがありましたが、知識はあまり必要なく、人間ドラマが面白かったので良かったです。

 

  

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