映画 ヘルドッグス 感想
今回は、映画 ヘルドッグス の感想です。
・あらすじ
復讐にのみ生きてきた兼高は、その獰猛さゆえに警察に目を付けられ、関東最大のヤクザ組織へ潜入される羽目に。任務は、組織の若きトップ・十朱が持つ”秘密ファイル”の奪取。警察の調査で相性が最も高い室岡との接触を手始めに、着実に、かつ猛スピードで組織を上り詰めるが、その先には誰も予想できない結末が待っていた。次々に起こるミッション、そして次々と明かされる驚愕の真実。残酷なほどに純粋な、行きつく間もない138分!(公式HPより抜粋)
・登場人物
兼高省吾=出月吾郎 演:岡田准一
11年前にお事件の復讐のために闇に手を染め、その獰猛さを警察に目を付けられヤクザ組織へ潜入させられる。ためらいなく人を殺し、高い戦闘能力とクレバーさで異様なスピードで組織を成り上がる。腕には殺した人数が彫られている。
室岡秀喜 演:坂口健太郎
兼高を兄貴と呼び慕う東証会のヤクザ。死刑囚の親を持ち、幼いころにカルトの人体実験により満腹中枢を壊されている。その境遇から、感情を抑えられないサイコパスとして組織し日とされるほどの残虐性と凶悪性を持つ。
阿内将 演:酒向芳
ある目的のために、闇に堕ちた出月吾郎を利用し、”兼高”として東鞘会に送り揉む。
十朱義孝 演:MIYAVI
異例の人事で組長に就任。日本、そしてアジアで勢力を伸ばすインテリヤクザ。
土岐勉 演:北村一輝
兼高と室岡のボスで、東鞘会最高幹部。Ⅰ本筋の通った昔ながらのヤクザで、人情に厚く、兼高と室岡を高く評価している。
吉佐恵美裏 演:松岡茉優
東鞘会・神津組のボス土岐の愛人でありながら、兼高とも道ならぬ関係を持つ肝の据わった極道の女。
大前田忠治 演:大場泰正
東鞘会最高幹部。構想で鼻をかみちぎられて以来、サメのノーズガードをつける武闘派幹部。
衣笠典子 演:大竹しのぶ
表の顔は兼高の常連のマッサージ師、裏の顔は潜入者への情報伝達係。東鞘会に息子を殺されて以来復習の鴇を虎視眈々と狙う。
・感想
物語の始まり、出月吾郎がどこか外国で男を見つけ襲い掛かります。そして、取っ組み合いになり吾郎は、男を仕留めます。そして、謎の集団に捕まります。目を覚ますと、吾郎は椅子に縛り付けられていました。すかさず、近くにいた男に襲い掛かりますが、すぐにつかまります。しばらくして、落ち着いた後に男は、自分は警察の極秘の組織であると告げます。そして吾郎をヤクザ組織の東鞘会に潜入させます。そこでは、偽の戸籍を用意し、そこで兼高省吾として活動させます。
そして1年がたち、吾郎改め兼高は東鞘会で出世していました。東鞘会に入ってから、主に敵を殺すことをしていました。そしてそこから、話が進むにつれて、兼高の正体が組織サイドに知られます。ですが、潜入モノでおなじみの展開である、正体がばれないようにする、というドキドキしそうな展開がありません。じゃあ、いらなくね?と思う人もいるかもしれませんが個人的には、ボスを倒した後のエクストラバトル、とでも言いましょうか、最後の戦いやそれにかかわるそれまでの話の流れに必要だと追っています。その流れというのは、兼高の弟分の室岡サイドの話にかかわっています。室岡は、組織の宴会の途中で幼いころにカルトにいました、そこで一緒だった人に出会います。そしてその子は犯罪の被害者・加害者の親族の団体に所属していました。そしてその団体と集まり盛り上がっていたころ一つの話が上がります、それは団体のメンバーの一人が年前にコンビニで殺された事件の被害者の娘でした。その話によると、ある日から現金がポストに入れられ手紙が入っており、差出人はG.Iというイニシャルで書かれていました。その話を聞き、室岡は、感銘を受けました。
そして場面が進み、組織のボスの側近が死亡し、その葬式に出たときたまたま、兼高が出月吾郎であるという情報を耳にし、奴は警察の犬じゃないか?といわれました。それだけではなく、その前にも言った相手は室岡自身の地雷を無意識に踏んでしまいました。そして、室岡は正当な仕返しだと繰り返しながらにげた相手を追ってゆきます。そして、追いつきそのまま転落死をさせます。殺したのをばれてしまったのでこれでは組にはいられずに、殺されそうになります。そして、兼高に流されます。時は流れ、警察側から、トップを獲れと指示が出ます。それぞれ、ターゲットを狙いに行きました。このシーンで兼高がテーブルの下や引き出しの中に銃をしまっておくのは「ジョン・ウィックシリーズ」を思い出しました。そしてその後に護衛をジョン・ウィックのように荒々しいアクションで仕留めてゆきます。そして、そのまま頭である十朱のもとへ行きます。すると、実は十朱も元々は潜入捜査官だったが、社会の闇に絶望してそのままヤクザになったという経歴の持ち主でした。そして、バトルが開始、激しい銃撃戦から、取っ組み合いになりますが最後には兼高が首を折り仕留めます。すべてが終わったかと思いきや、室岡が、兼高の前へ立ちふさがります。ここからのシーンを見て、どちらも歪んでいるが警察側の言う通りお互いに相性がいい、というのもうなずけるような気がしていました。そこまでわかりやすく描写はされていませんが兼高は、他の奴らには深く付き合わないように距離を置いているのに対し室岡とは奇妙な友情があったと思います。ですが、結局闇に堕ちた者同士、地獄に落ちるのは確定だったのでしょう。
最後にこの作品を見て、薄暗いダーティな作品やアクションが好きだという人にお勧めです。
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